6ZA-06
分散WebシステムにおけるTCP バックログを用いた負荷測定機能の開発
○小林拓実,竹原一駿,亀井仁志,最所圭三(香川大)
インターネット上で様々なサービスが展開されている.それらのサービスにアクセスが集中し負荷がかかることで,サーバからの応答性が低下することがある.我々は,クラウド環境において負荷量の増減に応じて動的にサーバ数を増減させることで,応答性を確保しつつ運用コストを低減する分散Webシステムを開発している.これまで応答時間やスループットを用いて負荷を測定していた.本研究では,応答性の低下にさきがけTCPバックログにコネクションが溜まることに着目し,そのコネクション数を元にした負荷測定機能の開発している.
本稿では,TCPバックログを用いる負荷測定機能とそれを組み込んだ分散Webシステムの開発及び評価を述べる.