6Y-08
ArduPilotとRealSenseを用いたクローラ型温室内自律走行車両の開発
○渡邊翔生,小池 誠,峰野博史(静岡大)
IoT技術の進展により,農業施設内にセンサノードやカメラを設置し,環境情報や植物の成長記録を収集する研究が進められている.計測器の設置や管理の労力軽減のため,自律移動が可能なロボットの研究がある.しかし,農業施設内は悪路が多く土埃も存在するため,室内の掃除ロボットのような自律充電機能まで備えた小型システムはない.本研究では,クローラ型のラジコンカーをベースにし、静止したまま旋回可能な車両を提案する.このシステムはRealSenseとArUcoマーカを使用して走行を制御する.また,3DRobotics社のPixhawkを使用し,Raspberry Pi 4で操作する方式を採用した.車両には各種センサと充電機能を搭載し,屋内環境での基礎評価において自在な走行制御が確認できた.