6Y-06
手持ち型ARにおける周囲注意低下効果を軽減する画面外オブジェクト可視化手法の提案
○黒崎 蓮,藤原稜大,有川正俊,Min Lu,佐藤 諒,佐々木一織,内海富博(秋田大)
手持ち型デバイス(スマートフォンやタブレット)を用いた拡張現実(AR)環境内のオブジェクトとのインタラクションでは,その視野の狭さにより興味のあるオブジェクトが画面外に配置されることがよくある.この課題に対応して,画面外のオブジェクトを視覚要素(矢印や点)に変換して画面内に表示する手法がさまざま提案されてきた.一方で,AR環境で画面内の仮想コンテンツに過度に集中することにより周囲の物理的環境への注意が低下する現象(アテンショナルトンネリング)が報告されている.本研究では,手持ち型ARにおいてアテンショナルトンネリングを軽減するための画面外オブジェクト可視化手法を提案し,その効果を明らかにする.