情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6Y-05
機械学習を用いた全脊柱CTにおけるDISHの早期発見への試み
○加藤愛穂,森川大翔,吉野 孝(和歌山大),寺口真年(和歌山県医大)
びまん性突発性骨増殖症(DISH)とは,脊柱前縦靭帯が骨化し脊柱の可撓性を消失させる疾患である. 頸椎までDISHが進展すると軽微な外傷で重度の脊髄神経障害を引き起こす可能性がある.しかしDISHは自覚症状がないため,患者が自ら受診することは難しい.一方で,救急外来受診者は全身精査のために全脊柱CTを施行する. 本研究では,救急外来受診者の全脊柱CTからセグメント化と機械学習を用いてDISHを自動検出する.自動検出を実現することで,専門家でなくとも簡便にDISHの診断が可能になるため早期にDISHを患者自身に知らせることで転倒リスクを軽減し,脊髄神経障害を防止することが可能である.