6X-08
バッテリー交換型EVによる非常時電力供給に向けた一検討
○畑本真優,重安哲也(県立広島大)
バッテリー交換型EVは,短時間のバッテリー交換により実稼働時間の増加が見込める.一方で,交換ステーションの設置などサービス導入にはコストがかかる.そこで,予備バッテリーをEV駆動以外の用途,例えば災害時の電力途絶時の非常用電源などに利用できれば,サービス普及の一助となる.しかし,人口過密エリアは予備バッテリーの平均充電量が低くなりやすい.そこで,本稿では,予備バッテリーの運搬により,交換ステーション間の平均充電量の平準化を実現する手法について検討した結果を報告するとともに,運搬による副次的な効果として確認された全体的な平均充電量の増加についてもシミュレーションにより因果関係を明らかにする.