情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6X-07
AoIを用いた被災情報収集向けDTNの性能評価
○諫山楓花,重安哲也(県立広島大)
自然災害発生時は,被災者の体調や建物の損傷などの状態が常に変化する対象の観測が求められる.被災地の情報収集には, DTNの使用が多く検討されている.しかし,従来の評価指標では,観測対象の状態変化の迅速な把握を行うことができない.そこで,本稿では,観測対象の変化を迅速に把握することを目的にAoI(Age of Information)を指標にしたDTNの被災情報収集システムを開発する.
具体的には,情報収集時にメッセージの内容を踏まえた優先中継処理を用いることで,優先メッセージのAoIを効果的に低減できることを明らかにする.また,優先レベルごとのバッファ割り当ての導入により,低優先メッセージの過剰なAoI悪化を抑制できることを明らかにする.