情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6X-05
ノード移動を含む無線マルチホップ配送における漸次移動経路更新手法
○倉林諒太,桧垣博章(電機大)
無線マルチホップネットワークにおいて,ノードが疎に分布する場合,隣接ノード間のデータ転送のみで送信元から送信先までの配送を実現することは困難である.そこで,中継ノードがデータを保持して移動することでこの問題を解決する.しかし,従来手法では,特定の中継ノードのみが移動を行なうため,消費電力の偏りが生じ,配送遅延が延長する.この問題を解決するために,本論文では隣接ノード間の局所的な協調によって配送経路を漸時変更し,各ノードの移動距離を均等化,短縮する手法を提案する.このとき,隣接ノード間で共有する情報の更新タイミングのズレのために,これらがすれ違うことを防止する手法を合わせて提案する.