情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6V-06
歌唱における微分音含有率を用いたラップ音楽とポップス音楽の比較
○鈴木規文,加藤卓哉,平井辰典(駒大)
一般的な楽曲は12平均律を用いて作曲されるため,微分音が用いられた楽曲は少ない.一方,ラップ音楽の歌唱には微分音が多く用いられる.そのため,ラップ音楽の歌唱部分を分析し,他のジャンルの楽曲の歌唱部分を比較することは,微分音を用いた楽曲の理解に繋がると考える.本研究では,楽曲から機械学習ベースの手法を用いて歌声のみを抽出する.抽出された音声から基本周波数を推定し,12平均律付近の周波数を除去する櫛形フィルタを適用することで楽曲中の微分音含有率を算出する.算出された微分音含有率をポップス楽曲の歌唱部分と比較することで,ラップ音楽とポップス音楽の歌唱における周波数成分としての差分を分析する.