情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6T-02
薬剤の印字および形状に着目した一包化錠剤の自動分類
○巽 修英,敏  鄒(秋田大),佐々木克也,加賀谷英彰,藤山信弘(秋田大学医学部附属病院),景山陽一(秋田大)
服薬管理の手法である一包化は,薬剤の管理を容易にするために,高齢者や小児などに利用されている.しかしながら,誤調剤の報告があり,薬剤の取り違えによる重篤な医療事故の発生が懸念されている.一包化された複数の薬剤には,類似の色調や形状を含むことが多く,医療インシデントに係わる潜在的なリスクが存在しており,重篤な事故につながる危険性がある.多くの薬剤分類手法は機械学習を用いており,大規模なデータセットの使用によるコストの高さが課題である.そこで本研究では,大規模なデータセットに依存しないシステムの構築を目的とする.本稿では,薬剤の印字の類似度および薬剤の形状に着目した薬剤分類方法の検討を行った.