本研究の目的は、観光者の嗜好に合わせて認知度は低いが、評価の高い観光施設を旅行者に提示することで、観光計画の立案に対する支援を行うことである。一般的な観光ガイドブックでは、多くの情報が掲載されているため、観光者の嗜好に合う施設を見つけることや、認知度の低い施設を調べることが困難である。そこで、ユーザの嗜好に合わせた推薦を行うために、予め提示された観光施設から、ユーザが自分の嗜好に合う観光施設を選択し、これに基づき類似する観光施設を選別するシステムを実装した。また、観光施設の選別のためにレビューを利用した。本論ではこれらに基づき、ユーザの嗜好に合わせた施設の選出方法としての妥当性について論じる。