情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6P-07
360度歩行映像の3D都市モデルへの動的なテクスチャ投影によるバーチャル空間の実現とその応用
○坂野達郎,武縄瑞基(東大),Leslie Woehler(東京大・日本学術振興会),池畑 諭(NII),相澤清晴(東大)
近年、公的機関によって、現実の都市の3Dモデルが公開されている。これらのモデルは大半の地域でテクスチャが存在しないため、実世界を再現したバーチャル空間として利用するにはリアリティが不十分となる。本研究では、これらのモデルに対して、街を歩いて撮影した360度映像をアバターの位置に応じて動的にテクスチャ投影することで、実世界を歩き回れるバーチャル空間を実現した。また、洪水リスク情報を利用し、バーチャル空間内で洪水発生時の想定水位を可視化するアプリケーションを開発した。このアプリケーションでは、実世界の外観を利用したリアリティのある洪水表現が可能であるため、利用者の防災意識向上が期待される。