情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6M-02
Universal Adaptive Radix Treeにおける空間分割戦略の改善
○杉江祐介,杉浦健人,石川佳治,陸 可鏡,井戸 佑(名大)
多次元索引は地理情報を始めとする空間データへの索引付けや複数列キーでの類似検索などに利用されている.Universal Adaptive Radix Tree(UART)は多次元索引の一つであり,Adaptive Radix Tree(ART)に対し空間充填(Z階数)曲線を適用したものである.UARTは読み書き両方において,UB木やR∗木といった既存の多次元索引より優れた性能を示す.しかし,ノード分割が単純なため,入力データの偏りにより性能が悪化する.そこで,本研究では空間使用量に応じた空間分割の戦略を導入し,この課題の解決に取り組む.