6L-02
柔軟な仮想生物を用いた環境変化に対する発生可塑性の進化に関する一検討
○東中隆之介,鈴木麗璽,有田隆也(名大)
本研究は発生過程で環境条件に応じて異なる表現型を発現する能力である発生可塑性による環境変化への適応の理解を目的とする。2次元仮想生物進化環境Evolution Gymでは、硬質、軟質、横伸縮、縦伸縮ボクセルの集合で柔軟で多様な形態と動きが表現される。環境ごとに種類が変化する発生可塑性ボクセルを導入し,ボクセルの種類と伸縮の位相、発現する可塑性ボクセルの種類を進化させ、右移動距離を適応度とする環境が左移動距離へ変化した際の適応過程を観察した。環境変化時、可塑性ボクセルが横から縦収縮に変化し横転して左に進んだり、硬質に変化して右移動を抑制する等、発生可塑性を利用した外適応的な進化過程を観測した。