情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6L-01
重回帰分析によって示される追従促進行動の効果と人口密度の関係性
○堀越勇汰,李 嘉誠,能登正人(神奈川大)
特別な理由もなく周囲と同じ方向に進もうとする追従性心理は避難行動に顕著に作用することが知られているが、これは誤った方向への避難を誘発するリスクを孕んでいる。このリスクを低減する手法として、避難場所を知っている避難者が自分への追従を促す追従促進行動が先行研究において提案され、リスク低減の効果があることが示された。しかし、人口密度の増減による効果値の変化には言及されていない。本研究では、この関係性を明らかにするため、避難行動を再現したマルチエージェントシミュレーションを行い、得られたデータに対して重回帰分析を行った。その結果、追従促進行動の効果と人口密度の関係性は対数的に表せることが確認できた。