情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6K-06
Median Iterationアルゴリズムのハイパーグラフへの拡張
○鈴木琢人,山本幹雄(筑波大)
TRIE木データ構造からダブル配列を構築する際に、各ノードの子ノードのID幅が小さいとコンパクトな配置になる。そこで、ID幅が小さくなるようにIDを入れ替える操作を行うが、この操作は、ハイパーグラフの線形配置問題として捉えることができる。
我々はこれを解くために、巨大なデータ構造でも可能な、一般グラフの線形配置問題のヒューリスティックアルゴリズムであるMedian Iteration(MI)を、ハイパーグラフに適用できるように拡張した。また、MIは緩和問題に変換して解くため必ず良くなるとは限らない。我々は、MIで求まる各IDの移動を1対1での入れ替えにすることで必ず改善する手法を提案する。