情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6J-07
計算可能ストレージを用いたログ構造化ファイルシステムへの変換によるランサムウェア対策の提案
○西出虎之介(立命館大),渡邉和樹,南 豪介,鷲尾元太郎(三菱),穐山空道(立命館大)
ランサムウェアはファイルを暗号化することで使用不能にするマルウェアの一種である。被攻撃者のストレージデバイスがHDDの場合ファイルは上書きされ、SSDの場合上書きはされないが元のファイルはガベージコレクションによって短時間で消去されるため、いずれの場合も復元は不可能である。これに対しログ構造化ファイルシステムを利用すると元のファイルを復元できるが、このファイルシステムは広く利用されているOSではサポートされていない。そこで本研究では、OSが使用しているファイルシステムから計算可能ストレージを用いてログ構造化ファイルシステムに自動変換することで、暗号化されたファイルを復元する手法を提案する。