6J-01
KSMの動作の動的制御によるメモリ重複排除の効率化
○田上航希,芝 公仁(龍谷大)
複数の仮想計算機が同じOSやライブラリを用いる際,メモリページの内容が重複する場合がある.Linuxでは,KSMを用いて重複するメモリページをマージすることができる.しかし,KSMのページスキャンの実行速度や頻度を適切に設定しなければ,CPUの負荷が高くなり,KSMの動作が仮想計算機の動作を妨げる場合がある.本論文では,プロセス状況やメモリ状況,KSMの動作を監視し,KSMの動作を動的に調整する機構について述べる.本機構により,CPUの負荷の軽減を実現し,多数の仮想計算機を効率よく動作させることが可能となる.