情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6G-01
妊産婦・乳児救護所におけるブロックチェーンを用いた情報連携法の提案
○塩﨑友香,長谷川治久(日本女子大)
災害時の避難所を円滑に運用するには、災害直後の混乱の中でも適切な情報管理や他組織との連携が重要である。特に、災害弱者である妊産婦・乳児への対応を専門とする「妊産婦・乳児救護所」では、一般的な避難所に比べて配慮すべき情報が多く、データ管理に秘匿性や信頼性、改ざんへの耐性が求められる。本稿では、非常時におけるデータの損失を防ぎ、混乱に乗じた不正なやり取りの抑制をねらいとし、ブロックチェーンを用いた情報管理法を提案する。避難所から自治体の災害対策本部などへの報告や要望を許可型ブロックチェーンにより連絡することを考え、そのためのスマートコントラクトの構成について検討した結果を紹介する。