6F-05
ラジオ音声を対象とした音声強調における擬似学習データ利用の検討
○小林彰夫(大和大),安 啓一(筑波技術大)
ラジオ放送は,災害時のメディアとして重要とされているが,雑音やフェージングといった妨害を受けやすく,受信音声の品質が容易に低下するため,難聴者にとってきわめて聞き取りづらくなることがある.音声強調により品質の改善を図れる一方,異なる受信環境に対応するロバストな学習方法が必要である.そこで本稿では,品質劣化したラジオ放送を模擬することにより学習データを生成した場合の音声強調の有効性について検討を行ったので報告する.