情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5ZM-02
作問学習による理解度の向上を促す対話型生成系AIの活用方法の提案と評価
○小林久也,高木正則(電通大)
学習者が自ら問題を作成する作問学習は,問題解決学習に比べより深い理解を必要とし,大きな学習効果が見込まれることが指摘されている.しかし,学習者によって得られる学習効果に差異があることが課題であり,解決するためには作問過程を各学習者に合わせて個別に支援することが重要である.作問過程を支援するための方法として,我々は大規模言語モデルに基づき自然な会話を実現する文章生成AIに着目した.本研究では作問学習を通した理解度の向上を目的とし,作問学習を支援するための生成AIの活用方法を提案する.本稿では,活用方法の提案に向けた学習プロセスについて述べたあと,効果的な作問学習を促すプロンプトの設計と大学生を対象に実施した作問学習の実践について述べる.