情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5ZL-05
マルチエージェント・システム・アプローチによるエスカレーターにおける両側立ち促進オブジェクトの効果分析
○森下未帆,奥田隆史(愛知県大)
エスカレーターでは,片側を歩く人のために開ける乗り方である片側空けが暗黙のルールとなっている.しかし,エスカレーターを歩くことは,事故発生の危険性がある.そのため,両側に立ち止まって利用する両側立ちが推奨されている.しかし,両側立ちでの利用は少なく,歩いて利用する人もよく見かける.そのような状況の中で,名古屋市ではエスカレーターの安全な利用の促進に関する条例として,立ち止まって乗ることが条例化された.本研究では,条例による行動変容ではなく,両側立ちを実現するために,両側立ち促進オブジェクトを提案し,マルチエージェントシステムアプローチにより,両側立ち促進オブジェクトの効果を検証する.