情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5ZH-09
職員の主体性を促す大学DXのデザイン-大学事務局での調査と実践-
○狩野飛翔,小林重人(札幌市立大)
近年、企業でDXが進展する中、大学でもDXに注目が集まっている。大学DXはコロナ禍を背景にオンライン化が急速に進む一方で、従来の組織文化により大学の事務局ではDXが進まない大学が多い。そこで本研究は,第三者が現場での調査と実践を通じて職員の大学DXに対する主体性を向上させ、業務改善を促すためのデザインについて研究を行った。職場観察やデジタルツールの講習会を通じて、職員自身で気づかなかった業務の実態と自身でツールを用いて業務改善ができるというマインドの形成に成功した。しかし、DX化に繋がる具体的な行動を起こすためには、様々な立場の人たちが共に活動できる職場環境の構築が必要であることもわかった。