5ZH-08
スタートアップ企業に必要なセキュリティ人材
○土屋拓巳(情報経営イノベーション専門職大)
筆者自身がスタートアップ企業に勤めており、企業が成長を遂げていくに伴い、セキュリティ対策等の必要性を感じている。
ユニコーン企業と呼ばれる企業を多く輩出するアメリカなどの海外の先進国に対して、日本では、セキュリティ対策状況に関して把握をしていないという現状があり、セキュリティ対策に従事する人材の充足状況が日本では、88%以上不足している。アメリカのスタートアップにおいては、50.9%がセキュリティを過小評価している現状にある。
スタートアップ企業だけに限らず、企業においてサイバー攻撃による情報漏えいや人的要因によるインシデントの発生により、事業の信用の低下や事業の終了を余儀なくされるケースもあり、企業の影響は、スタートアップ企業だけに限らず、一般企業においても甚大なものとなる。知名度が低く、実績や信用、企業としての体力もないスタートアップにとって、対外的評価や企業イメージの低下は事業を成長させていくにあたり企業の生命に係るためセキュリティ対策は重要である。
本論文は、スタートアップ企業に必要な人材をセキュリティ的観点から提言を行うものである。