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心肺蘇生に衣類がおよぼす影響の検討
○井上澪南,山上泰樹,皆月昭則(釧路公大)
誰にでも心肺停止のリスクは常にあり、いつ、そして何が原因で起こるのかわからない。目の前で人が心肺停止になった時、一刻も早い心肺蘇生法(以下CPR)が必要とされる。しかし倒れた傷病者が異性であった場合、プライバシーの観点からCPRのためとはいえ衣類を脱がせることに躊躇してしまう可能性があるが、CPRを行う際の傷病者の衣類の有無についての明確な指示がないのが現状である。本研究ではAzure Kinect DKを用いたシステムと蘇生法教育のための人体モデルを使用し、胸骨圧迫時の圧迫の深さ・位置を計測した。取得したデータの解析によって、傷病者が衣類を身に着けた状態での適切なCPR動作の差異について考察した。