5ZE-08
アバタによる外見の身体変容が自己評価に及ぼす影響
○笠原千聖,坂川遥花,阪田真己子(同志社大)
アバタにおける研究の多くは,自身とは別の身体を使用した際に人の心や行動へいかなる影響を及ぼすかに主眼が置かれてきた(プロテウス効果).しかし,これらの研究のいずれも実験者があらかじめ設定した身体を使用した際の効果を検証したに過ぎず,本来ユーザがアバタを使用する際に考えるべきである,「自らが設定した身体」を使用することによる影響についてあまり検証されてこなかった.そこで本研究では,理想自己をイメージしたアバタを作成してもらい,そのアバタを使用することで自己評価が変化するかを確かめる実験を行った.その結果,理想自己をイメージしたアバタを使用することで,外見的魅力の自己評価が向上することがわかった.