5ZD-05
マルチモーダル人工物メトリクスを実現する白色顔料の開発
○藤澤幸之介,藤川真樹(工学院大),七井 靖(防衛大)
現在,真正品の陶磁器を模倣したコピー品が市場で流通することにより,窯元等が持つ知的財産権が侵害されたり,彼らが正当に得られるべき利益が減少したりするといった問題がある.この問題を解決するためにコピー品の製造を困難にしたり,真正品であるか否かを検証したりする技術であるマルチモーダル人工物メトリクスを実現する白色顔料の開発をした.当該顔料が添加された陶磁器から2種類の画像が撮影可能であるか,その画像にはユニーク性があるかを調査した結果,光励起により可視光と近赤外線を発光し,2種類の画像として捉えることができ,これらの画像にはユニーク性があり,真正性の検証に利用できるものと考えられる.