情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5ZD-01
パール顔料を用いた人工物メトリクス(実験と評価)
○市川碧惟,藤川真樹(工学院大)
我々の身の回りには,パール顔料で色付けされたものがあり,当該顔料で色付けされた人工物に対して希少性や高級感を覚えがちであるため,一部のブランド品に当該顔料が使用される.一方で,ブランド品の真正品を模したコピー品が製造・販売されている.コピー品の流通は,ブランドが持つ知的財産権を侵害するとともに,本来得られるべき正当な対価を減少させる,看過できない問題である.そこで著者らは,パール顔料が塗布される人工物に着目し,真正性を機械的に検証できる方法(人工物メトリクス)を提案し,その有効性を評価した.検証の結果,パール顔料は人工物メトリクスへ適用可能であり,有効性を持つことが分かった.