情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5ZA-05
協調型自動運転における通信遅延を考慮した安全性のシミュレーション評価
○松本翔汰,佐藤健哉(同志社大)
近年,協調型自動運転の研究が活発化し,更なる安全性と交通効率の向上が期待されている.
本研究では,高速道路の車線変更時にV2V通信もしくはV2I通信を用いるシナリオにおいて,通信遅延の影響を分析する.
V2V通信の場合,車両の走行状態を一方向でブロードキャストするが,複数の車両を走行調停するには何度も通信のやりとりが必要となる.
一方で,V2I通信の場合,効率的な通信が可能になるが,ブロードキャストの場合と比較して通信遅延が大きくなることが想定される.
車線変更時の最大減速度および横方向の加加速度を調査し,それぞれの結果に応じて,車間距離の拡大,縮小を行い,安全な車間距離の最短距離を分析する.