情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5ZA-01
SDNを用いたV2V・V2N2V通信の併用によるコネクテッドカーの通信品質向上
○田牧浩月,松下翔太,左近 透,佐藤健哉(同志社大)
車両走行中に遭遇する急な危険事象を他車両に通知する際には低遅延性が求められる.車車間通信は,車車間直接通信(V2V)と基地局経由の車車間通信(V2N2V)の2方式がある. V2V通信は近距離において直接伝送による低遅延な通信が可能である一方,遠距離通信の場合は中間車両を介したマルチホップ通信が行われるため,遅延が大きくなるという問題がある.また,V2N2V通信では広域なエリアで通信を行うことができるが,車車間が近距離な場合においても基地局を介した通信を行うため,遅延が大きくなる問題がある.そこでSoftware-Defined Networking (SDN)を利用し,車車間通信を行う際にV2V 通信とV2N2V 通信を通信遅延品質に応じて動的に変更することで通信品質の向上を実現した.