情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5W-04
日韓の歴史教育における韓国併合の扱いについてー侵略と併合の語感に関してー
○小塩紬可,西口純代(小樽商科大)
日本では韓国‘併合‘と教育されているが、韓国では日本に‘侵略‘されたと教育されていた過去がある。このような単語の使い方によって読み手が受ける印象に影響を与えていた可能性があると考える。言語の成り立ちが似ているがゆえに翻訳された結果をそのまま読みがちだが、そもそも単語がもつ意味が違うかも知れない。反対に単語のもつ意味が同じであったとしたら、両者は同じ出来事について異なる説明で教育していたことになる。現時点で両国の教科書記述は歩み寄りを見せつつあるが、過去と現在においての韓国併合に関する教育体制と、侵略/併合の語感について研究する。
小塩紬可訳『豊臣秀吉』(原著:イ・ゲファン)未刊