5V-08
MIDIキーボードを用いた相対音感トレーニングシステム
○中北竜馬,奥野 拓(はこだて未来大)
島村楽器が提唱する相対音感を鍛えるための手法は,他の手法と異なり,階名を意識せずに音程を覚えられるという利点がある.一方,この手法には,音程識別のタスクが含まれていないことと,モチベーションを維持することが難しいという欠点がある.本研究では,それらを解決するためのシステムを提案する.音程識別のタスクを追加するために,システムは音程をランダムに提示する.また,ユーザに音程識別能力が上達していることを実感させるために,各音程の誤答率と平均反応時間の推移を提示する.システム構築後は評価実験を行い,島村楽器の手法と本システムとの間で,相対音感の上達速度とモチベーションを比較する.