5V-03
SVMと動的計画法を組み合わせた初心者向けピアノ楽譜の運指推定方法の提案
○富塚俊広,西垣貴央(拓大)
ピアノ演奏初心者用楽譜の運指を推定する研究において,同じ指の連続使用を避けるなど,演奏時の動作難易度の考慮が難しいという問題がある.
関連研究では演奏時の動作難易度を考慮したSVMによる方法が提案された.推定精度は80.8%とそれまでの方法よりも良い結果を得ることが出来ていた.しかしこの方法では推定した音符より後の音符について考慮をしていないため,動作が不自然な指が選択されていた.
そこで本研究では動作が不自然な指が選択されないよう,SVMの予測結果と動的計画法を組み合わせた方法を提案する.提案方法で推定した結果,推定精度は83.3%と関連研究の方法より2.5ポイント上昇し,不自然な運指が選択されづらくなることを確認した.