5U-04
輝度とイベントに基づく動的シーンにおける反射成分分離
○山本祥太郎,大森涼平,川原 僚,岡部孝弘(九工大)
画像に含まれる拡散反射成分と鏡面反射成分を分離することは,様々な画像処理の前処理として有用である.鏡面・拡散反射光の偏光状態の違いに基づく成分分離の従来手法では,鏡面・拡散反射光のコントラストが高いことから高ダイナミックレンジ画像が必要になるため,高時間分解能の分離は容易ではない.そこで本稿では,カラーカメラ,イベントベースカメラ,および,高速回転する直線偏光板からなるシステムを用いた,動的シーンにおける分離手法を提案する.特に,偏光板を通して観察される鏡面反射輝度の周期性に基づいて,鏡面反射によるイベントと動きによるイベントを識別する.実画像を用いた実験を行い,提案手法の有効性を示す.