情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5U-03
符号化開口を鍵として用いる視覚的情報秘匿方式
○横川 優,太田和宏,水俣友希(鹿児島大),川崎 洋(九大),長原 一(阪大),小野智司(鹿児島大)
近年コンピュテーショナルフォトグラフィ技術が注目されており,その代表的な技術の1つである符号化開口の用途拡大が期待されている.符号化開口は,通常は円形であるカメラの絞り部分の形状を,2次元の複雑なパターンに置き換える技術である.タスクに応じた開口形状を用いることで,ボケ除去や深度推定等が可能となる.本研究では,符号化開口を情報秘匿に用いる方式を提案する.情報秘匿に適した開口形状およびカバー画像に付与する摂動パターンを,最適化により同時に設計することで,焦点距離外にある撮影距離において,特定の開口を用いて秘匿化画像を撮影したときにのみ秘匿情報が復号可能となる.