情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5T-08
3D動画像符号化におけるアンカリング効果適用のための視差量調整の最適化の検討
○福井達也,杉浦彰彦(静岡大)
3D動画像符号化において映像の品質向上を図るために,視覚特性と心理効果を考慮した手法の検討が進められてきた.我々はアンカリング効果を用いることで立体感を向上させる視差調整手法が提案した.ここで,動画像がもつ固有の情報がアンカリング効果に影響を与えることが示唆されている.本研究では,動画像情報を基にした視差調整手法のパラメータ最適化のために,立体感が得られる最低ビットレート時に立体感評価実験を行った.実験結果から,符号量と動画像毎の適切な視差量に高い関係性があることが示唆された.また,原画像が持つ色情報や輝度値などの画像情報と,動画像毎のアンカリング効果量に高い相関があることがわかった.