情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5T-01
Iterative Inpainting Augumentationによる不十分なアノテーションからのインスタンスセグメンテーション
○小島和輝,飯山将晃(滋賀大)
インスタンスセグメンテーションにおいて,推論時に一部の物体が検出されない物体の過少検出問題がある.これには,二つの原因がある.一つは,画像中の物体同士の隣接,もう一つは不十分なアノテーションを用いることである.本研究ではこの問題に対処すべく,学習・推論時に物体をインペインティングにより除去する「Cut-and-Inpainting」処理,推論時の繰り返し検出(Iteration)の2つから構成されるIterative Inpainting Augmentation を取り入れたインスタンスセグメンテーション手法を提案する.実験の結果,従来手法よりも過少検出を抑制する効果があることが確認された.