情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5S-06
ノイズ付加パタンが顔表情の印象評価に与える影響
○宮下拓己,杉浦彰彦(静岡大)
人間は視覚を通して他人の表情から様々な印象を感じ取る.他人の表情から喜びや笑いの感情を感じ取るとポジティブな印象を受け,悲しさや嫌悪の感情を感じ取るとネガティブな印象を受ける.顔表情の印象評価を活用した例として,顔表情によるうつ病の印象評価型自己検査手法が挙げられる.同手法には軽度のうつ状態の検出が困難であるという課題があった.ここで軽度のうつ状態の患者にとって,表情変化が印象評価の変化として大きすぎたためだと考えられる.本研究では,微小変化としてノイズを付加した顔画像を用いて,印象評価実験を行った.実験結果からノイズ形状とノイズ強度が印象評価に与える影響について検討を行った.