5S-04
アピアランスベースの視線推定における実現可能性を考慮した精度向上
○杉山秀治,福田大翔,渡辺 裕(早大)
視線推定は人の視線方向を推定するタスクで,視線情報は人間の非言語コミュニケーションの理解に不可欠である.特に,アピアランスベースの手法は,一般的なRGBカメラ画像のみを入力とし,デバイスや撮影条件への依存が低く,現実世界での需要が高い.この手法では,顔画像と両目の画像を組み合わせて精度を向上させるという手法があるが,実世界に応用する場合,両目の位置検出の性能に依存するため,実現可能性が低い.そこで,本論文では,顔画像のみを用いたアピアランスベースの精度改善手法を提案する.提案手法では,顔画像に対して疎密な分析を行うことで,精度改善と実現可能性を両立し,評価実験により提案手法の有効性を確認した.