5S-03
顔画像を教師データとした視線追跡によるマウス入力システムの研究
○丹羽夏紀,張 善俊(神奈川大)
現在、視線追跡には複眼カメラやアイトラッカーなど高価な専用機械が用いられることが多く、多くの人には馴染みのない技術である。そこで、多くの人が利用可能な比較的安価な単眼ウェブカメラのみを利用した高性能な視線追跡手法を提案する。本論文では、ユーザーがパソコンを操作する際に取得できる顔画像とその時点でのマウス座標を学習データとし、機械学習を用いてモデルを構築する。そのモデルを利用することで、顔画像のみからマウス座標を予測できる。その結果、2560 * 1440 pix のモニターで平均75 pix の予測誤差を達成した。モデルがあれば、リアルタイムに顔画像をモデルに入力していくことで即座に視線追跡が可能である。