情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5Q-09
R-NaDを用いたガイスターAIに関する研究
○原田響己,吉浦紀晃(埼玉大)
本研究では不完全情報ゲームの1つに分類されるボードゲームであるガイスターを対象に,勾配法であるR-NaDを適用したガイスターAIの構築を試みた.その後,ガイスターAI大会にて上位に入賞している「naotti2020」といった有力なガイスターAIとの対戦を通して,その結果からR-NaDを用いたガイスターAIの性能と戦略について検討を行った.
結果として,構築したガイスターAIは有力なガイスターAIに匹敵する性能を発揮した.また,赤駒を多く前面に配置する初期配置を好み,青駒を多く前面に配置する初期配置はしないといったように,特有の戦略傾向があることが判明した.