5K-08
類似するコーディング規約を有するプロジェクト間の規約違反修正率の分析
○野口朋弥,亀岡 令(和歌山大)
複数人によるソフトウェア開発では,ソースコードの可読性,品質維持のために静的解析ツールを利用してコーディング規約違反の検出,修正を行う.従来研究では,優先的に修正すべき違反を特定する機械学習手法を提案している.しかし,同一プロジェクトにおける過去に規約違反の修正履歴だけでは高い精度を得ることが難しい.本研究では,プロジェクトが設定するコーディング規約が類似すると,開発者が優先して修正する規約も類似するという仮説を立て,オープンソースソフトウェアプロジェクトを対象に調査する.本仮説が正しければ,他のプロジェクトの修正履歴を利用することで,精度の高い規約違反の修正予測を実現できると示唆される.