5K-02
LAPACKを用いた固有値計算におけるテストシーケンスの最適化
○樫村寛大,森崎修司,片桐孝洋,河合直聡,永井 亨,星野哲也(名大)
科学技術計算において数値計算ソフトウェアのテスト効率化は非常に重要である。本研究では数値解析ライブラリであるLAPACKを用いて、固有値計算におけるテストシーケンスの最適化を目的とする。ここでテストシーケンスとは固有値計算の理論解がわかっている問題を与え、計算結果がその範囲内に入っているかをチェックする系列である。ソフトウェア工学の観点から数値計算ソフトウェアにおけるテストシーケンスの最適化について評価した例はあまりない。本研究ではまず、LAPACKのライブラリに意図的にバグを発生させ、テストシーケンスを入れ替える最適化によってテスト時間が短縮できるかを検討する。