情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5J-04
SX-Aurota TSUBASA上での畳み込みニューラルネットワークのベクトルIntrinsicsを用いた並列処理
○清水颯人,吉田明正(明大)
SX-Aurora TSUBASAは高メモリバンド幅とベクトル命令を駆使し,最大256要素のデータを一度に処理可能なベクトルエンジン搭載したコンピュータである.本研究では,畳み込みニューラルネットワークのプログラムを対象に,OpenMPによるループ並列処理とベクトルIntrinsicsによるベクトル処理を組み合わせた階層的並列処理手法を提案し,高速化を実現する.性能評価では,SX-Aurora TSUBASAの8コアを使用し,MNISTの画像分類を行う畳み込みニューラルネットワークプログラムを並列実行したところ,高い実効性能が達成され,提案手法の有効性が確認された.