5J-03
マルチGPU上での深層畳み込み敵対的生成ネットワークの階層的並列処理
○根本祐輔,吉田明正(明大)
深層畳み込み敵対的生成ネットワーク(DCGAN)は,敵対的生成ネットワーク(GAN)の一種であり,データの特徴を学習することで実在しないデータを生成することができる.DCGANの生成ネットワークと識別ネットワークには畳み込みが用いられており,より精度の高い画像を生成できるが,実行時間が長くなるという問題がある.本稿では,マルチGPU上でタスク並列とデータ並列を使用し,DCGANの階層的並列処理を実現する手法を提案する.本手法はOpenMPとCUDAを用いて実装されており,NVIDIA RTX A5500を4台搭載したXeonサーバ上での性能評価の結果,ネコのカラー画像生成の実行時間は大幅に短縮されており,提案手法の有効性が確認された.