5G-07
子音強調型補聴方式のための音素クラス識別手法の検討
○高橋伸弥(福岡大),森山 剛(東京工芸大),小野 博(中大),坂田俊文(福岡大),戸井武司(中大)
超高齢化社会における老人性難聴者の増加により補聴器の重要性は高まりつつあるが,一部の音声が聞こえにくいだけという軽度難聴者はその利用を避ける傾向があり,補聴器の普及が進んでいない.その理由は補聴器が高価であること,装用が煩わしいことなどである.そこで,より手軽に利用できるように,入力音声の単語先頭子音のみを,その音素クラスの特性に応じて強調加工するような聴覚支援アプリを開発する.このとき音素クラスの識別処理は低遅延かつ高精度であることが求められる.本稿では,音声のスペクトラム情報を入力としてCNNで識別する手法と音声波形を入力としてLSTM-FCNで識別する手法を検討し,その性能を検証した.