情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

5G-05
車両挙動を用いた記憶機能, 注意機能, 遂行機能, 処理速度いずれかの低下を伴う軽度認知障害の検出
○小川義人,小渕達也(トヨタ)
近年, 高齢運転者による事故の割合が増加している. 特に死亡事故を起こした高齢運転者の4割が軽度認知障害 (MCI) であったことが分かっており, ドライバーの認知能力低下への対策が求められている. MCIは早期発見と適切な介入によって健常までも回復しうるとされていることから, いかにMCIを早期発見するかが交通安全やドライバーのQoLを保つ上で重要である. 本論文では通常走行中の車両挙動を用いて記憶機能, 注意機能, 遂行機能, 処理速度の4認知機能の低下をそれぞれ捉えることのできるMCI検出手法を提案し, その検出精度検証結果について報告する.