情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4ZM-06
トラブルシューティング演習を可能とするネットワーク演習支援システムの開発
○東雲美幸,吉原和明,井口信和(近畿大)
ネットワーク障害の発生時に素早く問題箇所を特定し対処する障害対応能力はネットワークの可用性を高く保つために特に重要となる.障害対応能力の修得にはハンズオン型のトラブルシューティング演習が有効である.しかし,実機を用いた演習環境の用意は多くの時間や費用がかかり,演習シナリオの準備は指導者に負担となる.本研究では,学習者のネットワーク障害対応能力の向上支援を目的に,ネットワーク障害を自動生成することでトラブルシューティング演習環境を即座に提供可能な仮想ネットワークを用いた演習支援システムを開発した.本システムにより,ネットワーク技術者に求められる,障害に柔軟に対応する能力の修得が期待できる.