4ZL-02
表情認識を用いた意図的に表出した基本表情の分析
○渡邉真彩,杉田純一(東京医療保健大)
本研究では,自分が思った表情と実際に表出された表情の認知の違いと,自分が表出した表情が正しく表出できているか検証することを目的とする.3 0名の被験者に対して,意図して表出した6つの基本表情に中立を加えた7つの表情の評価実験を行った.自分が意図して表出した基本表情がどの程度できたかを評価してもらった.その後,それらの表情の写真を見て同様に評価してもらった.その結果,写真を見た前後では,怒り,恐れ,悲しみの表情に有意な差が見られた.さらに,このときの写真を表情認識で解析した.表情認識の結果と一致した割合が70%以上だった表情は,幸せと中立のみだった.また,中立と判定された表情の割合が高かった.