4ZJ-07
手指アシストデバイスによる自立リハビリ支援
○飯田高央,三枝 亮(神奈川工科大)
脳梗塞などによる麻痺の際に関節を長期間動かさないと関節に拘縮が起こる.関節の拘縮を回避するためには外部から関節を動かすリハビリが必要となるが,現場でリハビリを行う作業療法士は不足しており,高頻度にリハビリを行うことは難しい.本研究では患者が自立的に手指関節のリハビリを行うための手指アシストデバイスを提案する.本デバイスは指関節に沿って同心円状にスライドするチェーンと動力伝達用のプッシュプルケーブルによる機構を特徴とし,駆動用の電磁モータ,制御基板,電源装置を備える.手の甲側のみに機構を設置する仕様のため,把握動作へのデバイスの干渉を最小限にしつつ,ユーザの皮膚感覚を維持し脱着も容易である.