4ZJ-03
単語の意味的近さを考慮した手話学習支援システムの構築
○粥川広也,西田昌史,綱川隆司(静岡大)
一般の手話学習は独習時にはフィードバックが得られないという問題がある。そのため、手話の学習支援システムの研究が行われてきたが、どの順番で単語を学習すべきか検討されておらず、明確ではない。そこで本研究では、Word2vecと呼ばれる単語を数値ベクトルに変換する手法を用いて、次の学習単語が前の単語と意味が近くなるように提示する手法を提案する。10人の被験者に対し、提案手法とランダムで並べた場合とそれぞれで単語を学習させ、学習直後と1週間後にテストを実施する実験を行った。実験の結果、提案手法の点数がランダムを上回り、アンケートも提案手法に肯定的なものが多く、単語間の意味的近さは手話学習に有効であると明らかとなった。